がんばっていきまっしょい 敷村良子

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がんばっていきまっしょい 敷村良子 アニメ作品を楽しむ

こんにちは!おるさんです!
今日は敷村良子さんのがんばっていきまっしょいを紹介します。

雨宮天さん主演、アニメ映画「がんばっていきまっしょい」が2024年10月25日(金)から公開されていますが、原作はどんな話でしょうか。結末がわかるようなネタバレはしていないので、気になればぜひ読んでみてください。

がんばっていきまっしょいの作者は?どんな話?

作者 敷村良子さん

作者は敷村良子さん。1961年、愛媛県生まれです。
本作一章「がんばっていきまっしょい」で、第4回坊っちゃん文学賞の大賞を受賞されました。

あらすじ

舞台は愛媛県にある県立松山東高校。

篠村悦子は高校受験に合格してからの数日間を無気力に過ごしていましたが、突然家出することを思いつきます。


お昼ご飯を何食わぬ顔で食べてから自転車を走らせ、とりあえず海の方に向かい、ぼんやりしていたところで偶然四人漕ぎのボートを見かけました。

悦子はボートから目を離せなくなります。
ボートがなんなのかよくわからないけれど、なんだかいいなあと感じる悦子。

その日の家出はボートとの出会いで終了となりましたが、この半日だけの冒険が悦子にとって意味のあるものとなりました。

高校に入学後、部活紹介でボート部があることを知ります。
悦子自身はそれほど運動が得意というわけではありませんでしたが、とっさに入部を希望するとボート部には女子の部がないと言われてしまいます。

仕方なく姉に勧められたバトミントン部に入りましたが、どうしても家出の時に見たボートの光景が頭から離れません。

ふと「女子ボート部がないなら作ればいい」と思いつきました。


この思い付きが、今まで何となく無気力に過ごしていた悦子のこれからの高校三年間の生活を変えていくことになります。

「がんばっていきまっしょい」ってなぜ使われているの?

作中では「がんばっていきまっしょい」という掛け声が何回か出てきます。
これは実際に松山東高校の掛け声として今も使われているそう。

高校のOBやOGが集まったときにみんなが共通で使えるフレーズがあるのって素敵ですね!

映画情報・キャスト

公開日

2024年10月25日(金)

キャスト

村上悦子  :雨宮天
佐伯姫   :伊藤美来
高橋梨衣奈 :高橋李依
兵頭妙子  :鬼頭明里
井本真優美 :長谷川育美
二宮隼人  :江口拓也
寺尾梅子  :竹達彩奈
大野舞   :三森すずこ
安田夏央莉 :内田彩
(敬称略)

原作とは少し違った登場人物なので、映画は原作のテーマを使った別物なのかなという印象です。

印象に残ったシーン

人生における高校三年間の表現の美しさ

悦子の通う松山東高校は創立百年を迎えた歴史ある高校なので、お正月になるとボート部のOBやOGが自然と集まるそう。

そこで今後コーチになってくれる人を見つけたり、女子用の新しいオールを作ってもらえるよう寄付金を募ったりと、たくさんの先輩が悦子たちボート部の手助けをしてくれます。

そんななか悦子は長い人生の中でたった三年間しかやっていないボートのために、なんでこんなに協力してくれる先輩がいるのかと不思議に思った時の表現が印象的です。

十六歳から十八歳までの約千日は、命が凝縮された眩しいほどの輝きを放つ、純粋で濃い時間なのだろう。その真ん中で右往左往している悦子には、なんでもない平凡な日々の繰り返しに思える。いつかこの時間が過去という扉の向こう側に閉じ込められたとき、失ったものの素晴らしさに気がつくのかもしれない。

がんばっていきまっしょい 1.がんばっていきまっしょい

確かに昔所属していただけのボート部に今いる後輩のために自身の時間やお金を使ってくれるというのは少し不思議に思いますね。

ただ先輩たちはもう失ってしまったあの素晴らしさを、少しでも後輩たちにも感じてほしいと考えてくれているのかなと思いました。

また今助けてくれている先輩たちも、もっと前の世代の先輩に助けられてきたのかもと想像すると、繋がりとか縁みたいなものは大切にしたいなと思いますね。


今を生きていく中ではあまり特別なことがないように思う人生でも、いざ振り返ったときにあのときはよかったなと思うこと、何となく経験したことがある人もいるのではないでしょうか。

失ってから気が付くとはよく言ったものですが、できるのであれば失う前によさとか素晴らしさに気が付くことができればまた違った人生を送れるかもしれません。

この本のここが好き!

悦子と過ごす高校三年間

あなたは学生時代何かに夢中になったことやものはありますか?

勉強や部活や恋愛など、今思えば夢中になれそうなものはたくさんあったけれど、その時には気が付かず学生時代はあっという間に過ぎ去ってしまったと感じる人もいるかもしれません。


かく言うおるさんも、振り返ってもなにかあったかな?とこれといったメインイベントは浮かばない方なのですが、そんな方に読んでみてほしい作品です。


高校時代、ボート部という部活と聞くと、スポ根作品を想像してしまうかもしれませんが、この作品はそれほどスポ根やキラキラ要素は強くないと思いました。

もちろん悦子はボートが好きで、運動が得意というわけもなかったところから仲間を集めて大会出場を目指していくことになります。
ボート以外にも、勉強についていけないと思うことやちょっと気になる男の子ができたりだとか、修学旅行に運動会と悦子の高校三年間を体験できます。

ただ悦子がボートに夢中になった瞬間だとかは割とあっさりしている印象です。
数行の出来事で、なんとなくいいなあと思ったことだけで表現されています。
大会の結果も1行で終わるものもあり、読了後の感想は「すっきりした作品だな」といったものでした。

これは前章に書いたように、高校生時代にいる悦子が感じたことだからかもしれません。
今は学校生活の中でのボートの話ですが、悦子が大人になってからこの高校三年間を思い出すとまた違った表現になるのかなと勝手に想像しています。

これは原作を読んでもらわないとなかなか伝わらないかもしれません…三年間、あっという間に過ぎていきます。
ぜひ手に取ってみてください!

まとめ

今回は敷村良子さんのがんばっていきまっしょいを紹介しました。
おるさんはボートの知識が全くなかったため、何回か読み直さないと誰がどこのポジションにいるかは理解できませんでした。この辺はアニメ映画になるがんばっていきまっしょいを見ると理解しやすいのかもしれません。

おるさん
おるさん

それでは次の更新でお会いしましょう!最後までご閲覧いただきありがとうございました~!
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