あなたのスマホのデータ、誰かに見られても大丈夫ですか?
友人とのやり取りだとか、何に興味があるとか、きっとデータを見るだけでその人の人となりがわかってきます。
でも見られないようにすれば大丈夫?
いいえ、気を付けていても、あなたの情報は思いもよらないところから漏れているのかもしれません。
著者:志駕晃
Kindle Unlimited:対象
Audible 聞き放題:対象外
(2024年11月現在)
スマホを落としただけなのに の作者は?あらすじは?
こんにちは!おるさんです!
今日は志駕晃さんのスマホを落としただけなのにを紹介します。
これは成田凌さん主演、2024年11月1日(金)公開予定の映画「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」の1作目にあたる、北川景子さん主演で2018年に公開された映画「スマホを落としただけなのに」の原作になります。
おるさんは1作目の映画は視聴済みなので、スマホシリーズの最終章が公開される前に改めて原作を読んでみました!
結末がわかるようなネタバレはしていないので、気になればぜひ読んでみてください。
作者 志駕晃さん
1963年生まれ。
第15回「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉として本作「スマホを落としただけなのに」でデビューされました。
あらすじ
物語は3つの視点で進んでいきます。
まずはスマホを落とした富田誠の彼女、稲葉麻美。美しいストレートの黒髪を持つ美人さんです。富田に連絡したところ、知らない男が電話に出たことで富田がスマホを落としていたことを知り、返してもらうように男とやり取りをします。
次にスマホを拾った男視点。タクシーに忘れられていた富田のスマホをうっかり持ち帰り、待受の麻美の姿を見て一目で気に入ります。男の正体は悪いハッカーで、富田のスマホから情報を盗み活用しながら少しずつ麻美に近づくことにします。
最後は警察視点です。神奈川県の山中から半分白骨化した女性の遺体を発見します。身元の分かるものは近くになく、届けられている行方不明者と照合しますがなかなか当てはまる人物が出てきません。また、捜査を進めていると同じ山の別の場所にも、同じく身元不明の女性の遺体がいくつもあることがわかります。
それぞれの視点が一つになったとき、登場人物のあることが明らかになります。誰のどんなことなのでしょうか。
映画情報・キャスト
スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム
公開日
2024年11月1日(金)
キャスト
成田凌
クォン・ウンビ
大谷亮平
白石麻衣
井浦新
佐野史郎
真飛聖
利重剛
猪塚健太
髙石あかり
(特別出演)
田中圭
原田泰造
千葉雄大
(敬称略)
スマホを落としただけなのに
キャスト
北川景子
千葉雄大
バカリズム
要潤
高橋メアリージュン
筧美和子
桜井ユキ
北村匠海
原田泰造
成田凌
田中圭
(敬称略)
印象に残ったシーン、全編怖い
ただただこの「男」が怖い!というのが全編を通しての印象です。
最初から怖すぎて読むのを止めようかと思いました……。
本と映画だと本の方が想像しながら読むことになるのでより怖さを感じる気がします。
映画は最悪目をつぶればいいんですけど…そこが本の良いところですね!どっぷりはまれます。
原作でスマホを落としたのは麻美の彼氏富田です。そう、麻美がスマホを落としたわけではありません。しかし男は麻美に狙いを定め、あの手この手で麻美に近づきます。
スマホのデータに加え、本作はSNS利用の怖さも印象的です。
本編では主にFacebookがSNSの手段として使われています。身元をはっきりさせて使うことがよいところでもあり悪いところでもありますね。
全く知らない人からの友達申請だと承認は少しためらいますが、多少でも顔見知りであればそれほど抵抗ないのではないでしょうか。
男はこの心理を突き、富田のスマホから盗んだ情報をもとに知人になりすまし、効果的な方法で麻美のことを追い詰めていきます。
追いつめられる麻美だけでなく、男視点のパートがあるため、何を思って麻美を追い詰めていくのかを作中から読むことができます。
それがまた怖いです。
起こった結果を知るだけではなく、それまでの過程を知る恐怖もあるんだなと思いました。
この本のここが好き…?
あなたはパスワード管理、しっかりされていますか?
「1111」とか「abcd」とか使っていないですか?
これほど単純ではなくても、自身の誕生日とか住所に紐づいたパスワードを使っている人も多いのではと思われます。
銀行のキャッシュカードの暗証番号の注意書きでは、必ずわかりにくいものにしてくださいとなっていますよね。
逆に言えば、それほどにもわかりやすい番号を使う人が多いということです。
作中では男の思う日本人のセキュリティ管理に対する考えを知ることができます。
数字だけで作られたパスワードなど、本気で突破しようと思えば簡単だ。そもそも4桁のパスワードなら ―中略― 三時間足らずで突破できてしまう。しかもこれを機械的にやる方法もあるのだから、あとは本当に時間の問題でしかない。
―中略―
人はそうそう違う文字列をパスワードとして使わない。いちいち覚えていられないからだ。そうなると人の考えるパスワードの文字列は、いくつかのパターンに限定されてくる。
スマホを落としただけなのに 第三章
男はこの後、今までに得た麻美の誕生日や住所などの情報を組み合わせながらFacebookのパスワードを突破しようとします。
確かにSNSや他サービスのIDはメールアドレスや電話番号となることが多く、それって他者に公開しているものなんですよね。
今は誰かとのやり取りはLINEやInstagramを使うことが多くなったので誰かと交換することは少なくなったとは思いますが、昔から同じものを使っているという人も多いのではないでしょうか。
そうすると大体のサービスのIDは誰でも知る機会があることになります。
ということはパスワードをあまり単純なものにしておくと突破されてしまう可能性は少なからずあると言えますね。
さらにパスワードを使いまわしていることも考えられます。
となると大体のサービスのパスワードを知られてしまう可能性も0ではありません。
SNSを覗けば自身だけでなく繋がりのある人の情報も簡単に得ることができます。
人となりがわかればその人になりすまして勝手に連絡を取ることだって可能です。
そんなリスクと隣り合わせといえるスマホ、絶対落としちゃだめだと強く思いました。
まとめ
今回は志駕晃さんのスマホを落としただけなのにを紹介しました。
おるさんは過去にこの映画は見て絶対スマホ落としちゃいかん!と強く思っていたことを思い出しました。(逆に言えば今まですっかり忘れていました)
また原作を読み、男側の視点を知ったことで自身のセキュリティ管理を見直すきっかけになりました。実際、怖すぎてパスワードの変更をいろいろ行いました(笑)
そんなあなたの身の安全に貢献できるかもしれないスマホを落としただけなのに、ぜひ読んでみてください!
それでは次の更新でお会いしましょう!最後までご閲覧いただきありがとうございました~!
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