コロナ禍真っ只中、釣り好きな主人公はリモートワークが推奨されたことをきっかけにお試し移住することに。
移住先に選んだのは釣り仲間が「ヒラメがたくさん釣れた」と話した宮城県宇田濱町。
さっそく移住してみたのはいいけれど、老人が多いこともあり移住して二週間のばい菌扱いは少し気になるところ。
でも東京では借りられない高物件、ご飯は美味しい、釣りはできるし最高!と楽しんでいたところ、町のある問題に気がつく。
気になるあの人も悩んでる…なんとかしたい!とあることを思いつき?
菅田将暉さん主演映画「サンセット・サンライズ」の原作を紹介!
地方への移住生活を覗きたいあなたにおすすめ!
著者:楡周平
Amazonで読める作品一覧はこちら
Kindle Unlimited:対象
Audible聞き放題:対象外
(2024年12月現在)
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サンセット・サンライズ 著者・あらすじ
著者 楡周平さん
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。
1996(平成8)年、米国企業在職中に執筆した初の小説「Cの福音」が、いきなりベストセラーとなります。
翌年より作家業に専念され、「Cの福音」を始めとする朝倉恭介シリーズの他、主な作品に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」シリーズ、「プラチナタウン」、「バルス」などがあります。
Kindle Unlimited:対象
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(2024年12月現在)
あらすじ
釣り好きの西尾晋作は休みのたびに関東近郊の海へ釣りに出かけます。
ある時釣り仲間からヒラメがたくさん釣れたという武勇伝を聞かされました。
釣りの話をするときは両手を縛れ(もって話してしまうため)というロシアの諺があるように、まさかとは言いつつ少し気になる晋作。
すると、勤め先でコロナ禍をきっかけにリモートワークが推奨されることに。
これは好きなところに移住して釣りを楽しめるのでは?と思いつき、早速物件探しを始めます。
検索してみたのは以前釣り仲間から聞いた宮城県宇田濱町。
すると超好物件がヒット!
詳細を聞いても良い条件、景観も抜群、これは行ってみるしか!と最低限の荷物と釣り道具だけ持ってお試し移住してみることに。
物件を貸してくれた関野百香も美人で少し気になる存在です。
コロナ禍真っ只中、東京から来た余所者ということでばい菌扱いされるのは気になりますが、徐々に町の人たちと親交を深める晋作。
そんな中、親しくしていたご近所さんが亡くなったことをきっかけに、宇田濱町で問題になっている空き家を活用することを思いつきー?
登場人物
西尾晋作
三十六歳。東京の企業シンバルの財務部資産管理課課長代理。
釣り好き。会社がリモートワークを推奨したことをきっかけに宮城県宇田濱町へお試し移住をしてみることに。
関野百香
三十九歳。宇田濱町役場企画課勤務。
空き家問題を担当。東日本大震災をきっかけに、長い間住むことができなくなった家を貸し出すことに。町のアイドル的存在。
関野章男
七十三歳。
宇田濱の漁師。
大津誠一郎
七十九歳。
晋作が勤務する会社シンバルのCEO。カリスマ的存在。
倉部健介
ケンちゃん。晋作が通う居酒屋「海幸」店主。なぜか晋作への当たりが強い。
高森武
タケちゃん。水産加工場勤務。こちらもなぜか当たりが強い。
サンセット・サンライズってどんな意味?
サンセット・サンライズは英語で日没と夜明けを意味します。
また、書籍ではサンライズ・サンセットの並びで登場します。
これはミュージカル 屋根の上のバイオリン弾きの劇中歌だそう。
なぜ書籍の題名は逆に使われているのかは原作を読んで確かめてみてください!
宮城県宇田濱町は実在する町なの?
サンセット・サンライズの舞台になっている宮城県宇田濱町は架空の町です。
設定は岩手県との県境となっていて、気仙沼付近の町となっています。
サンセット・サンライズ 映画情報・キャスト
公開日
2025年1月17日(金)
キャスト
西尾晋作 :菅田将暉
関野百香 :井上真央
関野章男 :中村雅俊
タケ<高森武> :三宅健
持田仁美 :池脇千鶴
ケン<倉部健介> :竹原ピストル
山城進一郎 :山本浩司
平畑耕作 :好井まさお
大津誠一郎 :小日向文世
(敬称略)
菅田将暉さんの晋作!原作より少し若いイメージがありますが楽しみですね!
井上真央さんの百香いいな~。
個人的にはタケちゃんの三宅健さん!ケンちゃんじゃないんだっていう(笑)。
サンセット・サンライズ 感想
震災後の宮城県、抱える様々な問題
サンセット・サンライズはリモートワークをきっかけに、釣り好きな晋作が釣りを目当てに地方の町にお試し移住するお話です。
移住先と決めた町は震災後の宮城県。
復興の後が見てわかる、気仙沼にも近い町となっています。
そして地方各地で抱える問題はこの宇田濱町にも。
住民の高齢化、孤独死、空き家問題…
百香は役場で空き家問題を取り組んでいます。
所々説明口調というか、ちょっとテーマに踏み込んでるなというのが読んでてわかるのは気になりましたがそれでも勉強になりました。
人ごとじゃないですからね。
百香の食に対する考え方
サンセット・サンライズは宮城県の美味しそうな料理がたくさん書かれています。
その中で、百香の食に対する考えが印象に残りました。
生涯で摂れる食事の回数は決まっているのだ。たかが一食、されど一食。食事は大事にしなければならない、というのが百香のモットーだ。
サンセット・サンライズ 第三章
これは気付きでした…!
確かに人生における食事回数って徐々に減るばかりなんですよね。
増やそうと思っても難しい。
それに好みや食べられるものも食事回数の減少とともに減っていくんだなと。
学生時代には大好きだったけど今はあんまり好きじゃないなとか、好きだったのに胃がもたれるからあまり食べられなくなったとか…
たぶん、今食べたいと思えるものを食べることが食の正解や楽しみ方なのかもと思いました。
おるさんは色々気にしいな性格です。
これ食べたいと思っても、値段がとかカロリーがとか脂質がとか気にすると何も選べなくなってしまうのを悩んでいます。
今しか食べられないかも?と思い切ってみてもいいのかな、と少し気持ちが軽くなりました!
ただ大体スイーツ食べたいになっちゃうからなあ…これは要相談ですね!
FIRE後の妄想を楽しめた!
晋作はリモートワークをきっかけに、宮城県へのお試し移住をしています。
いくらフルリモートだからって東京から東北?そんな簡単に行ける?とも思うのですが、お試し移住のきっかけは賃貸物件にもあると思います。
築九年、3LDK、家具家電付き、Wi-Fi利用可、礼金なし…
家賃いくらだと思いますか?
八万円です。
こんな物件、都内だといくらあれば借りられるのでしょう…どんな人が住んでるの…
何か曰く付きでは?と怪しむのですが、そんなこともない。物件の写真を見ると景観も抜群。貸して下さい!!と即決する晋作でした。
コロナ禍ということもあり、ご老人が多いためばい菌扱い・二週間は自主隔離。
隔離明けに会ったタケちゃんからは親しくなる前にぐいぐいとお金の話を質問され…と少し居心地が悪く感じる面もあった様子。
でも周りの人は親切だし、山菜採りも楽しめる、宮城県ならではの食事も美味しい、釣りし放題!と満喫していることがわかります。
これは羨ましい…!
FIREってご存知ですか?
Financial Independence Retire Earlyの略で、日本語でいうと経済的自由と早期退職です。
おるさんはFIREというか、いつか好きなところで好きなことをしてお金のためではなく自分のために働く!!というのを人生の目標にしています。
実現はまだまだ先ですが、どんなところに住もうかな?と妄想してモチベーションを上げることもあります。
その妄想の移住先としていい…!と感じました。
釣りはしないんですけど、ご飯が美味しくて適度にコミュニケーションを取れて家賃が安い移住先、いいな~憧れです。
サンセット・サンライズの次に読みたい!おすすめ書籍
サンセット・サンライズはコロナ禍のお話なので、同じくコロナの時期が舞台となっている書籍を紹介します。
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
著者:東野圭吾
Amazonで読める作品一覧はこちら
Kindle Unlimited:対象外
Audible聞き放題:対象外
(2024年12月現在)
舞台はコロナ禍のある町。
地元で教師をしていた父親が殺害されたとの連絡。
容疑者に挙がるのはなんとかつての同級生たち。
主人公はは元マジシャンの叔父共に、父親殺害の犯人を突き止める!といったお話です。
この作品もコロナ禍の架空の町が舞台です。
県を跨いでの行き来がしにくい描写がサンセット・サンライズとも重なります。
こちらはミステリー小説となっています。抵抗がなければぜひ!
それでは次の更新でお会いしましょう!最後までご閲覧いただきありがとうございました~!
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