私にふさわしいホテルの作者、あらすじは?モデルになったホテルはあるの?
こんにちは!おるさんです!
今日は柚木麻子さんの私にふさわしいホテルについて紹介します。
のんさん主演、映画「私にふさわしいホテル」が2024年12月27日(金)から公開予定ですが、原作はどんな話でしょうか。結末がわかるようなネタバレはしていないので、気になればぜひ読んでみてください。
著者:柚木麻子
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Audible:対象外
(2024年12月現在)
作者 柚木麻子さん
作者は柚木麻子さん。1981年、東京都の生まれです。
2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞されています。
あらすじ
主人公中島加代子はある文学新人賞に応募し大賞を受賞します。
憧れだった小説家になれる!と念願の受賞になるはずでしたが、同時受賞したのがかつて人気だったアイドル女優だったのが不運の始まり。
受賞パーティーでは注目の的、受賞後すぐにデビュー作を刊行したアイドル女優に対し、加代子は二年半経ってもデビュー作を出せそうにありません。
そんな日本の文芸史上もっともついていない新人、加代子が三年連続「山の上ホテル」に自腹で宿泊して、カンヅメになった作家風(?)を楽しんでいるときに大学時代のサークルの先輩だった遠藤道雄先輩が訪ねてきます。
遠藤先輩はサークル仲間でも一番の出世頭で、老舗文芸誌「小説ばるす」の編集者です。
お世話にはなりながらも、何かとからかってくる遠藤先輩を追い出そうとしますが、彼からちょうど上の階のスイートルームに大御所作家の東十条宗典先生が、まさにカンヅメ状態であることを聞かされます。
東十条先生は業界注目の豪華企画の読み切り短編を執筆中で、何が何でも今晩中に原稿を上げないとまずいとのこと。
これを聞いた加代子は東十条先生が原稿を落とせば私の作品が代わりに掲載されるかもと思いつきます。
さて、加代子はどんな方法で原稿を落とさせるのでしょうか。そしてそれは成功するのでしょうか。
映画情報・キャスト
公開日
2024年12月27日(金)
キャスト
のん
田中圭
滝藤賢一
田中みな実
服部樹咲
髙石あかり
橋本愛
橘ケンチ(EXILE)
光石研
若村麻由美
(敬称略)
豪華な面々がずらりと並んでいます!
役柄はまだ詳しく発表されていないようですが、誰がどの役っぽいというのは何となく想像できますね。
私にふさわしいホテルのモデルになったホテルはあるの?
加代子の憧れる「山の上ホテル」は、「文化人のホテル」として知られる神田の「山の上ホテル」がモデルのようです。
現在「山の上ホテル」は老朽化検討のため全館休館中、休館期間は未定だそう。
レストランなどの直営店は営業しているみたいです。実際に泊まれないのは少し残念ですね。
しかし映画の撮影では実際の山の上ホテルも使用できたそう!映画で実際のホテルの感じが知れそうです!
印象に残ったシーン
片や水割り、片や美しいオブジェに
加代子はアイドル女優と同じ賞で同時デビューしたばっかりに、受賞パーティーでは誰も加代子のことを見ず、なかなかデビュー作を刊行できず、賞を受賞した出版会社の編集も相手にしてくれません。
そんな自身の日本の文芸史上もっともついていない新人という境遇を、氷に例えてこんな風に表現します。
同じ氷が片や銀座のクラブの水割りの中に、そして片や文学パーティーの美しいオブジェに……。なんだか人の運命みたいじゃないですか。もとは同じ水なのに、どこでどう道が分かれちゃったんですかねえ
私にふさわしいホテル 第二話 私にふさわしいデビュー
人はみな平等といっても、どんなことにもそれが当てはまるとは限りません。
どれだけ才能があっても、どれだけ努力をしても必ず注目されるとは限らず、コネなどの周りの影響でなんの才能も努力も持っていない人が注目されることもあるでしょう。
加代子はそんな不公平な世の中で、どう打ち勝っていくかは自ら行動すればいいと語ります。
スポットが当たらなかったら、スポットの前に飛び出せばいい。そう、それが成功する最速のルール!
私にふさわしいホテル 第二話 私にふさわしいデビュー
不公平な世の中であることをわかったうえで、自分にできることは?と考えた結果が自ら前に出ていけばいい!という考えがバイタリティ溢れる加代子らしいと思いました。
なかなかこんな風に強い気持ちでいるのはおるさん的には難しいですが、努力してもうまくいかない、止めてしまおうではなく、どうやったらうまくいくか?成功できるのか?といったところは加代子のこの考えから学びたいです。
たとえばブログ執筆。始めたばかりということもありますが、だれに見てもらっているわけではないおるさん(今見てくださっているあなた、ありがとうございます!!)。
まずは記事の数を増やすとか、読みやすい文章を考えるとか努力を重ねる、その努力がうまくいかなかったときにどうスポットの前に飛び出すのか。まずは努力からですけど、どんなことが考えられるでしょう。とりあえずは加代子に倣って「止めない、あきらめない」は心がけたいです。
加代子自身の変化
加代子の不運は新人賞受賞だけにとどまりません。
デビュー作の刊行、東十条先生との確執、遠藤先輩との関係の変化など、神様は加代子のこと嫌いなの??と疑問を持たざるを得ないほど、いろいろな試練が加代子を襲います。
そのたび、加代子は自身の力で一つずつクリアしていきますが、加代子の考えも少しずつ変化していきます。
「山の上ホテル」でデビューを純粋に夢見ていた時と、少しずつ成功を収めていく加代子の性格的な内面、はたまた外面も、周りから見てわかるほど変化していきます。
作家になりたいとまっすぐな気持ちと行動をしていた加代子を応援していたこそ、こういった変化は少し悲しく思います。ただ成功を収めるためには強さや強かさは必要なのかなとも感じました。
加代子自身もあの時の自分と変わってしまったことを自覚し、「山の上ホテル」のあの頃に戻りたいと思う気持ちもありますが、そんな加代子を励ましてくれる人もいます。
はたして誰が励ましてくれたのか、そのあと加代子は何を思うのか?ぜひ原作を読んでみてください。
この本のここが好き
加代子のガッツ
あなたにとっての私にふさわしいホテルはどこのホテルですか?私にふさわしいワインはどんなワインでしょう?
おるさんにとっての私にふさわしいホテルはビジネスホテルかなあと思いますし、私にふさわしいワインはスーパーで買った350円の白ワインです。じゅうぶんおいしい。
私にふさわしいというより、その辺のレベルかなといったところです。
ただ「私にふさわしい」の主語はあくまでも「私」なので、何と言ってもいいんですよね。
加代子はデビューのためにかたっぱしから文学賞へ応募しますし、デビュー作が刊行されないことをわかっていながらも、それでもあきらめずにアルバイトをしながら作品を書き続けます。
自身の作品が掲載されるチャンスがあるとわかれば他者を邪魔してでもチャンスをつかみに行きます。
そんな積み重ねで「私にふさわしい」をレベルアップさせていきます。
自分が欲しいと思ったものへの執着というか、それに対する努力は見習いたいです。
ただ、レベルアップのその先が思っていたものと違くなってしまうことも。
その先の加代子の物語はぜひ原作を読んでみてください。
おるさんもビジネスホテルにとどまらず、帝国ホテルやホテルオークラなんかを目指して努力していきたいと思います!そのためにどんな努力が必要か考えたいです。
あとは毎年の楽しみがあるのいいですよね。
毎年ちょっと背伸びしたホテルに泊まるとか。ちょっとお高い料理を食べてみるとか。
この1年頑張ってきたな~と思えそう。これはぜひ真似したいと思いました。
まとめ
今回は柚木麻子さんの私にふさわしいホテルについて紹介しました。
加代子の作家に対する執着と努力、どうやって自身の成功を叶えるのか、その結果どんな加代子になるのか。ぜひ原作を読んで確かめてみてください!
それでは次の更新でお会いしましょう!最後までご閲覧ありがとうございました~!
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